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秋のよいしょ! 季節の本とおやつのセット【予約限定販売 10月中旬ごろ発送】
¥1,300
予約商品
ゆとぴやぶっくすが選んだ季節の本とあまや菓子さんが作ったおやつのセットをオンライン予約限定で販売します。 9月から10月まで(予定)毎月末締め切り翌月中旬ごろ発送でお届けします。 ※店頭受け取りを希望される場合には備考欄にその旨お書き添えください。 店頭受け取り希望の場合は注文をこちらで一旦キャンセルさせていただき、メールにてご連絡差し上げます。 送料なしの1,300円を店頭にてお支払いいただく形になります。 ●●●秋のよいしょ!セット内容●●● ・『第七官界彷徨』(尾崎翠)河出文庫 定価737円 ・ゆとぴや店主による『第七官界彷徨』についてのテキスト(付・第七官界彷徨両界図) ・あまや菓子さんの和紅茶と柑橘のケーキ(予定) 価格 1600円(送料込) ◯『第七官界彷徨』(尾崎翠)について "よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員としてすごした。そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである。” 『第七官界彷徨』本文より こんな魅力的な書き出しからはじまる尾崎翠『第七官界彷徨』は、その特異な言葉遣い、夢と現実、日常と非日常が入り混じるような独特の世界観が大きな魅力です。「第七官」という不思議な概念や、主人公町子と、一つ屋根の下という少女漫画のような設定で暮らす個性的な面々、そして恋する蘚たち! 人間関係における感情の機微や哲学的な思索に満ちた描写は読者に解釈の余地を与えると共に、作品全体を神秘的な雰囲気で満たしています。 " それにつけても、この家の生垣は何と発育のおくれた蜜柑であろう。—―後になってこの蜜柑は、驚くほど季節おくれの、皮膚にこぶをもった、種子の多い、さしわたし七分にすぎない、果物としてはいたって不出来な地蜜柑となった。すっぱい蜜柑であった。けれどこの蜜柑は、晩秋の夜に星あかりの下で美しくみえ、そして味はすっぱくとも佐田三五郎の恋の手だすけをする廻りあわせになった。” 本文より 作品中に何度となく登場する町子たちの住む家を覆う生け垣になる蜜柑。発育の悪さを非難されつつも炊事担当の町子にとっては重要な食糧であり、時間の経過や恋の発展を匂わせる象徴としても登場します。 今回はそんな蜜柑の爽やかさと秋らしいほっこりしたイメージのお菓子をあまや菓子さんにご用意いただきます。柑橘と和紅茶のケーキ、グルテンフリーで卵と乳製品不使用のやさしいおやつです。 色彩やにおいなどいろんな感覚が想起される『第七官界彷徨』の世界をぜひ味覚でも楽しみつつ、秋の読書タイムのおともにしていただければと思います。 さらにおまけとして、ゆとぴや店主制作の「第七官界彷徨両界図」を付記したテキストをお付けします。 ◯あまや菓子さんについて あまや菓子さんは浦和にある人気パン屋さん「BAKEHOUSE YELLOWKNIFE」でお菓子作りを担当しています。 グルテンフリー、プラントベースのものを中心に身体にやさしい素材でおやつを焼いています。 本を開きながら好きな飲み物とおやつを相棒に「良い書の時間」になりそうなおやつをゆとぴやぶっくすのために作ってくれています。 ▽▼▽▼店頭・オンラインストアで販売中▽▼▽▼ https://yutopiya.theshop.jp/categories/6672259
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夏のよいしょ! 季節の本とおやつのセット【予約限定販売 8月発送】
¥1,300
SOLD OUT
ゆとぴやぶっくすが選んだ季節の本とあまや菓子さんが作ったおやつのセットをオンライン予約限定で販売します。 6月から8月まで(予定)毎月末締め切り翌月中旬ごろ発送でお届けします。 ※店頭受け取りを希望される場合には備考欄にその旨お書き添えください。 注文をこちらで一旦キャンセルさせていただき、メールにてご連絡差し上げます。 送料なしの1,300円を店頭にてお支払いいただく形になります。 夏のよいしょ!セット内容 ・『海辺の生と死』(島尾ミホ)中公文庫 定価713円 ・『海辺の生と死』について(ゆとぴや店主によるテキスト) ・あまや菓子さんの黒糖クッキー(予定) 価格 1600円(送料込) ◯『海辺の生と死』(島尾ミホ)について 幼い日、夜ごと、子守歌のように、母がきかせてくれた奄美の昔話。南の離れ島の暮しや風物。慕わしい父と母のこと──記憶の奥に刻まれた幼時の思い出と特攻隊長として島に駐屯した夫島尾敏雄との出会いなどを、ひたむきな眼差しで心のままに綴る。第十五回田村俊子賞受賞作。(カバー裏テキストより) 島尾敏雄の妻であり、写真家島尾伸三の母、エッセイストしまおまほの祖母でもあり『死の棘』の妻として日本近代文学史上に残る「狂える妻」島尾ミホ。 この本では、そんな彼女の美しく鮮明なおとぎ話のような記憶から、輝くような白い制服を着た「隊長様」島尾敏雄との出会い、そして終戦を迎えるまでを描いたエッセイが集められています。 この本を読むと「作家の妻」としてではなくミホ自身の驚嘆すべき文章の力にまず驚き、迸る生命力に身を委ね、遠く小さな島の景色や波音に身を浸すような読書が味わえるはずです。 ”ただ真夏の容赦のない厳しさだけが、年の経巡りを夏毎にはっきりと思い知らせてくれます。しかしまた夏の夜は海の方から小止みなく潮風が吹き、空気が冴えて、月夜にはその光で島全体がふかい青色につつまれ、星もあかるい輝きを増してくるので、人々は月の浜辺にさまよい出たり、星空を仰ぐことが多くなり、人間と自然がひとつに溶けあえる季節でもあります。” 『海辺の生と死』174ページより 本書とセットで「あまや菓子」さんの黒糖クッキーをお届けします。 ”二人は黒砂糖の小さな塊を分け合って口に含み甘い香りと舌にとろける味を噛みしめながら、いぶし銀色の波間に遠く漁火がのびちぢみしてまたたいているのを見ていました。” 『海辺の生と死』131ページより 本を読みながらこの黒糖クッキーをかじれば潮風や波音が感じられそうです。ぜひ、味覚も込みでこの夏限定の読書体験をお楽しみください。 ◯あまや菓子さんについて あまや菓子さんは浦和にある人気パン屋さん「BAKEHOUSE YELLOWKNIFE」でお菓子作りを担当しています。 グルテンフリー、プラントベースのものを中心に身体にやさしい素材でおやつを焼いています。 本を開きながら好きな飲み物とおやつを相棒に「良い書の時間」になりそうなおやつをゆとぴやぶっくすのために作ってくれています。 ▽▼▽▼店頭・オンラインストアで販売中▽▼▽▼ https://yutopiya.theshop.jp/categories/6672259